再生ボタンをクリックし、音声を再生しながらご覧下さい。この音声は、5月9日のラジオたかおか放送内容です。再生ボタンが表示されない方はこちらからお聞き下さい。
ついに2011-2012シーズンの富山グラウジーズの冒険が終わってしまいました。球団創設以来「初」のことづくしで東カンファレンスの「台風の目」といっていいでしょう、素晴らしいチームに生まれ変わったグラウジーズがこれまた初の自力プレーオフ進出となった訳ですが、新潟アルビレックスBBを相手にプレーオフ未勝利のままシーズンを終了しました。

土曜日に21点差で負けて後がなくなったグラ。実は、日曜日は新潟市内の会場に家族で観に行ってました。1Qから気負い過ぎて14-29とダブルスコアの差をつけられ、前半終了時点で32-47と15点差。とにかく、レギュラーシーズン同様、ターンオーバー(ボールを相手にとられること)が多い、多い。これじゃ、勝てんわと途中で帰りたくなることも何度かありましたが、ドラマは4Qに待っていました。
13点ビハインドから取ったり取られたりの攻防が続きましたが、相手のショットが入らなくなってきて、リバウンドもよく取れるようになり、徐々に追い上げ、残り2分くらいのところで逆転!!どっちのホームゲームなんだか分からないような会場の盛り上がりとなり、最高潮に達したのですが、4点差を再逆転され、82-84で敗戦。

これでグラの今シーズンの戦いが終わりました。つまり、今のメンバーで試合をすることはもうないということです。最後の最後は1点を争ういいゲームとなったのですが、グラの1点ビハインドの攻撃の時にキャプテンのアイラが受けたファウルを審判がノーファウルと判定し、これにアイラが激高。相手にテクニカルファウルのフリースローが与えらえて82-84となった訳ですが、普段温厚なアイラがあそこまで激高するというのはやはりファウルだったのでしょう。ファウルは受けた人しか真実が分かりませんからね。残念な判定でした。
そのテクニカルによるフリースローを新潟の選手が沈めて2点差。さらに新潟ボールでここで4点差とされると万事休すだったのですが、外してくれて最後のグラの攻撃も時間が残り5秒を切っており、冷静を取り戻せなかったアイラがボールをキープし、ショットすることもないまま試合終了のブザー。最後にキャプテンの手にボールが渡って終戦というのも何か縁のようなものを感じます。

それにしても、今シーズンのグラは強かったし、楽しかったです。3月後半くらいから疲れが出て普通のチームに戻ってしまっていたのですが、日曜日の4Qでまた強いグラに再会することができたのはとても嬉しかったです。いつもああなら無敵の強豪チームなのですが、今シーズンは激しい波がありました。
今シーズン2勝しかできなかった高松ファイブアローズにこともあろうか、ホームでの貴重な勝利を献上したのは強い時期のグラでした。4月に外国人選手が2人しかいない(通常は3人まで出場可能)宮崎シャイニングサンズ相手に攻めあぐね、勝利を献上したのもグラでした。とにかく、ターンオーバーの数がダントツに多い。つまり、優しいチーム、サービス精神旺盛なチームだったといえるでしょう。それでいてシーズン成績10チーム中の5位、自力でプレーオフに出場がかなったということであれば立派なものだと思います。

来シーズンはHCを始め、選手もどのような顔ぶれになるかは分かりませんが、取り掛かりを早くして(今シーズンは開幕直前までチームができていなかった)チームを早く作り、特定の選手に過度な負担がかかりすぎないような体制にして安定した成績を残せるように努めてもらいたいものです。特にサービス精神はなくすように!!
しかし、今シーズンのグラは楽しかったです。bjリーグの19チーム中、一番「活躍」したチームを半年間、子供たちと見続けてくることができて最高のシーズンとなりました。
チームの皆さん、お疲れ様でした!!